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理事長方針

第67代理事長 金安真人

JAYCEEとして

我々青年会議所の活動は現状を維持するためではなく常に未来を見据えている。過去から学び、未来を見据えて現在を生きる事が我々メンバーに求められている。我々青年には未来に向けた無限の可能性が秘められている。未来を創るのはいつの時代も今を生きている人間だ。限りある時間を大切にして真摯にまちづくりに努めていきたい。

 

新たな活動の形

全国的な現象であるが第二次ベビーブーム世代が卒業を迎えた辺りからメンバー数の減少に歯止めがかからない。都市部への人口集中に伴い地方LOMはメンバー数の観点では更なる逆風にさらされる事が予想される。しかし、そもそも青年会議所活動の本質は人数の多寡で揺らぐものではない。視点を変え、アイデアを持ち寄り、逆風を利用する発想を持って新たな活動の形を創り出していきたい。

 

最高の思い出作り

対外関係者から求められている組織としての意思、取りまとめを確実に伝える事が一つの事業を成功に終わらせる第一歩である。対外的な渉外をスムーズに行い各種諸会議、事業に積極的に参加していきたい。また、様々な出物にメンバー一丸となって参加していくためには楽しさも必要となる。一つひとつの出物がメンバーにとって最高の思い出となるような渉外活動を求めたい。

 

組織を支える気概

全ての事業の始まりは諸会議でメンバーの意思を統一する事である。様々な意見を集約してより良い事業としていくためにも意思決定機関である諸会議は重要である。限りある時間を有効活用して実りある会議としていきたい。また、活動をスムーズに進めていくために総務の力は非常に重要である。メンバーを支える事に喜びを見つけられる縁の下の力持ちとしての気概を求めたい。

 

効果的で魅力的な発信

SNSを中心に様々な広報ツールがある時代において発信の仕方は重要である。どれだけ良い事業を構築しても発信の仕方によって効果は半減してしまう可能性がある。しかしながら、発信の仕方を工夫することで事業の魅力が何倍にも膨れ上がり大きな効果を生む可能性もある。過去の手法に囚われない新たなツールを活かした魅力的な広報を求めたい。

 

労いと感謝

事業を無事に終えても担当メンバーの達成感が伴っていないと真の成功とは言えない。人は何かを成し遂げ、苦労を認められ、互いに労い、結果を称えられた時に初めて達成感を得るのだと思う。事業の大小に関係なく頑張ったメンバー一人ひとりに目を配った心のこもった労いが出来る場を求めたい。もちろん、我々の活動は我々だけで成り立っているのではなく周りの方々の支えも大きい。驕ることなく日頃からお世話になっているシニアクラブの方々、対外的にお世話になる関係者への感謝の念を忘れない活動を求めたい。

 

集う機会の創出

少ないメンバーで出来る事を模索する事も重要だが、くしろの未来を真剣に考える同志を増やす活動も重要だ。しかし、組織維持のための拡大になってしまっては本末転倒である。青年会議所活動や会員拡大活動については様々な意見があると思うが本質的には「集う機会の創出」に意義がある。限りある時間を同世代と切磋琢磨して過ごす機会を創出し地域の未来を明るいものとしていく活動を求めたい。

 

広い視野を持って

自分たちの地域の発展だけを求める事は真の青年会議所活動ではない。国際的な視野を持ち、日本や北海道が抱える課題について真剣に携わり、そこで得た経験が最終的には自らの地域へと繋がる。出向先で得た新たな知見を共有し、出向での経験をLOMで活かしてもらい我々の地域発展へ繋げるためにも組織を代表して出向するメンバーを全力で支える活動を求めたい。

 

魅力あるコンテンツ創り

観光に対する機運が高まっている。基幹産業の衰退が叫ばれて久しい中、大きなチャンスが目の前に転がっている。観光を産業として成立させていくためにはハード面、ソフト面の両面で充実していかなければならない。しかし、行政や民間企業にだけ任せておくのではなく、くしろに住まう人々の力を結集してチャンスを活かしていく事が重要だ。一過性のものではなく、くしろ観光におけるキラーコンテンツを創造し、訪日外国人だけではなく、国内旅行者、ひいては地元住民も楽しめる未来を見据えた観光コンテンツの創造を求めたい。

 

未来を見据えた教育

人工知能や情報技術の発達により私たちの生活に大きな変化が起きる事が予想されている。現在においても、10年前には想像も出来なかった様々な職業がある。今後も現時点では予測も出来ない劇的な変化が予想される。これから若者を導く大人の思考も変革を迫られる。「最近の若い者は…。」という枕詞で片付けられない時代が近づいている。過去の成功体験に基づいた青少年育成では太刀打ちできない。未来を見据えて若者とともに学び、未来に必要な能力を育み、明るい未来の創造を求めたい。

 

学び続ける姿勢

情勢の変化や進展の兆しが見えながら解決に向かっているようには見えない現状がある。領土問題に対して我々国民は何が出来るのか。返還を要求し続ける事だけが全てではない。歴史を学び、常に領土問題に対して関心を失わず学び続ける姿勢が重要だ。若いメンバーも増えてきている中、LOM内の意識醸成を怠らず、関係団体と連携しながら地域住民も巻き込む活動・運動を求めたい。

 

未来のJAYCEE育成

組織は個の集合体である。組織の魅力を高めるためには個のスキルを磨き、個々が魅力的に光り輝かなくてはならない。これからも釧路青年会議所が光り輝き地域に貢献し続けるために、今後の組織を担う人財を大切に育成していきたい。過去の手法から学ぶ事も重要だが見直しが必要となってきている手法もある。新たな発想を持った効果的な人財育成を求めたい。

 

変革の年

今年は変革の年と位置付けたい。我々は単年度制という特質を持った団体だ。前例踏襲の団体ではない。恐れることなく果敢にチャレンジしていこう。しかし、勘違いして欲しくない事が2つある。1つは冒頭で述べたように「過去から学ぶ」事の重要性だ。先輩諸氏が単年度という枠組みで果敢に挑戦した中でかいた汗や流した涙、積み重ねた努力の結晶から学ぶ姿勢を忘れずに未来を見据えて行動して欲しい。もう1つは、組織の変革もくしろの未来を明るいものとするための手法の一つでしかない事だ。我々は青年会議所のために活動を続けているのではない。青年会議所という手法を用いて明るい豊かな社会の創造を目指している事を忘れないで欲しい。くしろの未来を見据えた真摯な行動を求めたい。

 

メンバーシップ

釧路青年会議所の最大の魅力は委員会・会議体といったグループが放つ刹那の輝きにあると思う。限られた時間を最大限に活用し、担当のグループで大いに楽しみ、大いに挑戦し、大いに失敗し、大いに反省し、大いに挽回して最大限に輝こう。その輝きは一瞬でも構わない。それぞれの輝きを結集した時に組織は最大限に輝き、くしろの未来を明るく照らしていく事になると確信している。

楽しそうなグループと楽しくなさそうなグループのどちらが魅力的に映るだろうか。我々はくしろのため、北海道のため、ひいては日本のために日々活動していると同時に、我々自身がくしろ民であり、北海道民であり、日本国民である。自分達が気乗りのしない活動を行っていては地域や国が盛り上がるはずがない。自らが楽しんでいる姿を積極的に発信して周りを巻き込む姿勢を大事にしよう。

 

結びに、近き者の最小単位は個人であると自己解釈している。まずは自分の人生を大切にして欲しい。自分自身や家族や会社があってこその青年会議所活動である。近き者という自らの人生を豊かにする事が大切である。そこを怠ることなく、各々がメンバーシップを全うし、人を人で磨き合う事で各々のグループを輝かせる光を放って欲しい。

 

全員で心を一つに活動して全員の光を結集して最大限の輝きを放っていこう。

未来に向けて。

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